ブラッシング
まず初めに、犬とは生き物であり、千差万別。
ですので私はしつけ、お手入れ、その他諸々ネットの情報、本、そのようなものはあまりあてにしない方が良いと思っています。
そういう技術もあるんだなぁ程度に。
「その子にあったやり方」は、担当のトリマーが1番の教科書になると思いますので、今日の記事も「そういう子にはそうしてるのね」といったスタンスで見てもらいたいと思っています。
ちなみに、トリミングご利用の方には動画でその子のブラッシングなどお送り出来ますので、こちらは無料ですので気になる方はぜひお申し付けください。
個別に実践をしながら指導は有料ですが、動画内でも簡単に説明は入れています。
はい、では
モデルはスタンダードプードル
お散歩に良く行く。
10日に1度のお店でのブラッシング。
月イチのトリミング。
比較的(うちのお店では)毛が長めに残している子。
まず、ブラッシングはいくつかステージに分けてブラシを使い分けます。
最初はよわーいブラシ。
それでいてピンの間隔はなるべく空いているもの。でも硬め。
毛量のある子にピンの間隔が狭いものをいきなり使うと、とにかく全部引っ張るので皮膚が痛いです。
このブラシはヘッドがグニャグニャに曲がるので、ピンはしっかり毛を捕らえつつ、引っかかるような場合にはヘッドが逃がしてくれます。
これである程度入れたら、次
スリッカーブラシの硬いもの。
スリッカーブラシのソフトだと、ヘッドが逃げるとかは無いので、毛玉やもつれも関係なく全ての毛を引っ張るので、巻き毛の子はソフトを使うと永遠に皮膚を引っ張り可哀想なので、ハードを優しく使います。
やはりこのブラシも、ピンの間隔は広め、ピンの長さも長め。
はじめチョロチョロなかパッパ
的な(*°∀°)=3
比較画像
クッションの高さとピンの長さが、多少優しさを出してくれますが、それでも力任せに使えば肌を引っ掻いてしまいますので、このスリッカーブラシと呼ばれるものを使う時には手首は使わずに、強く握らずに。
ちなみに私はほぼ親指と人差し指で持って、他の指は添える程度。
引っかかるとブラシが落ちていきます。
それが終わればコームで確認。
コームは両目であれば荒い方を。
細目を使うと、ソフトなブラシと同じで何もかも掴み取ってしまうので。
細かな使い方など書いているとあと5000文字覚悟になるので、流石に書けません(≧Д≦)ンアッー!
もしご自宅でブラシをする方は、確認の奥の手(?)もあります。
それがこちら。
ドライヤー(もちろん冷風にしてください)
プロはブラシから伝わる感覚、コームでの確認がしっかり出来ますからコーミングが終わればほぼ大丈夫なはずです。
でも、中には毛が長く、毛量も多く、気になる時もあります。
そのような時には毛をかき分けて見せてくれるドライヤーがおすすめ。
これ、ブラシ入れてない所を撮ったので全部まだ巻いてるし毛のもつれもありますが、拡大してみると
時計の1時2時あたりにしっかりとしたもつれが出来ているのがわかりますね。
もしもブラシが不安で、どなたかもう1人いる場合にはこうして風を当ててもらって、見ながらブラシをする事も可能です。
結局全身入れるんですけどね。
それでもご自宅でやるには、例えトイプードルでも一日で全身をしっかりやるのは大変かもしれません。
そのような時には今日はこの足、など決めて、ドライヤーで確認してみるのも良いですね。
と、案外端折ったつもりが既に1000文字超えてました。
ちなみに、同じスタンダードプードルでも別の子はまた別の道具で行っています。
ですので、やはりただの一例を載せただけと思って見てください。
ちなみに写真の子はコームで終わりでなく、もうひと手間かけている小技?もあります。
ちなみに、初手で使ったブラシをお客さんにオススメして使ってもらっていますが、ご自宅でブラシをするにあたり、何よりお互い苦痛を味あわない事を前提に考えています。
しっかりやりたいと思っても、まずはお互いブラシをする関係を認識して、腕を磨いてから他の道具を使っていくのもアリかと思って、効果は薄いかもしれないけど1番優しいブラシをオススメしました。
では、これにてドロン
開花し始める若手
恥ずかしい事も書かなきゃならないんですが...
とにかく書いていきまっしょー
【グルーマーAさんの場合⠀】
これはインスタに本人が書いていましたが、今は仕事をしながら週一で学校に通っています。
JKC公認ライセンスのA級取得のために。
そこで、母校に行って「噛んで来るので耳掃除が出来ない」と言われた子をやってのけたそうです。
以下本人の言葉
『何をされるのが嫌だったか、原因は何か、その子にとって何が1番負担がないか、どうされるのが嬉しいのか、よく考えてあげるだけでこんなに違いが出るんだと、感動した1日でした。』
【グルーマーBさんの場合】
実技試験で、毛玉だらけのパピーを出されたんです。
で、その子の顔のカットを
「あごの下の毛を持たずに、骨格を支えるだけのものにしたんです。そうしたら、凄く穏やかでカット中に寝ちゃったんですよ」
「で、終わったことを告げると人が来て、顎の下の毛を握って顔を上げる。めちゃくちゃ嫌がる。で、そこの人は『こいつ全然言うこと聞かないでしょー大変だよねー』って言ってたんで、お断りします」
情けない話ですが、まだまだ正社員で雇える程ではなく、アルバイトで働いて貰っているので兼業のための実技試験でした。
【グルーマーCさんの場合】
この子は教え子で、長いこと私の授業を受けていたので納得ですが、学生時代に同級生がクリッピングで暴れる犬に困っていたので「こうやってみなよ」と教えてあげたらすぐに大人しくなってやらせてくれたんですよー。
ドヤ顔出来ました。
って笑
みんなそれぞれ、立場や環境は違えど専門学校を卒業し、その教えに従って上手なカットをしようとしてきた子達。
逆に、教える側の私はといえば専門学校は出ておらずひたすら現場だけでやってきた無知な人間。
上手にカットをしたい、可愛くしてあげたい。(ついでに、試験を受かるようにしなきゃ)そういう考えはお客さんの望む1番のものであってとても大切なことなのですが、何より向き合うべき犬が「生きていて、意思を持っている」ことを忘れてはいけないという例。
何も軸がなく、自分で軸を作って勉強するしかなかった自分だからこそ、常に犬を見る、その思考を読む、そして、受け入れて応える。
そうするしかなかったとはいえ、今こうして次世代の役に立つことを少しだけでも残していけているというのは、自分の存在が無駄ではないと思えるので体現してくれているこの3人には特に感謝をしています。
そして、スタンダードを知らない私に学校の基礎の知識を教えてくれているので、ギブアンドテイク成立してます( ˙꒳˙ )v
まあ、私の授業はとにかく犬をトレーニングするのと同じなので、生徒たちを犬に見ている失礼なものですけどね(´^ω^`)ブフォwww
手順は1度だけ教える。あとはひたすら考えさせる。
徹底的に考えさせる。
行動させる。
確認させる。
やり直す。
考えさせる。
教わったことなんてすぐに忘れるけど、自分で考えたら忘れない力になりますから。
「その犬、今何を考えてると思う?」
こればっかり言ってるだけ笑
自分の気持ちを押し付けるでもなく
ただ理解してやるだけでもなく
そのどちらも出来て、「気持ちを通い合わせる」ことが出来れば、難しい子も出来る場面が多いです。
それがアホほど難しいことなんですけどね( ̄▽ ̄;)
自分もまだまだその道に努力しないと。
柔軟にしているつもりでも、スタッフに任せたら全然犬の表情が変わったなんてこともザラ。
常に毎日変化するものだと思って、向き合わないとな。
こんな未熟な人間からでも少しでも学んでくれてありがとう、人間の若手よ。
こんな未熟な人間からでも理解しようとしてくれてありがとう、犬たちよ。
医薬品と医薬部外品
皆さん、駆虫剤は医薬品をお使いですよね?
医薬部外品は「当店では」駆虫しているとは認めておりません。
と...なんぞや?という方もいらっしゃるかと思いますので今日はそんな記事です。
フロントライン、ネクスガード
(写真の©️が不明なので割愛( ˇωˇ ))
この名前を聞いたことがあるでしょうか。
駆虫剤として有名ですよね。
当店では、ご利用の際のお願いとして、「医薬品での駆虫」をお願いしておりますが、中には気づかないまま「医薬部外品」を使っている方もいるようです。
よく分からない製品を、ホームセンターで買えたからと言って使用しているような場合ですね。
医薬品と医薬部外品、何が違うのか。
有効成分の含有量が「お医者さんだけが扱っていいよ」のラインにあるかどうか(大雑把に。細かい指摘があったらすいません( ˇωˇ ))
稀にですけど、ホームセンターで買ったという方もいらっしゃいますが、「当店では」医薬品=獣医の処方の物での駆虫をご利用のお約束にさせていたたいております。
正直効果は差があるのに値段に差がない(医薬品1000円~1500円個体差により。医薬部外品およそ800円など商品により)のですが、確かに数百円の差は大切なお金ではありますが、愛犬の命にも繋がります。
また、複数の犬が集まるので、他の方へのマナーとしても医薬品をお願いしております。
首に垂らす液体のフロントラインは、使用からおよそ48時間かけて吸収されて効果を全身に届けるので、シャンプー予定の3日前以上にするか、シャンプー後にするか。
食べるタイプのネクスガードは、縛りはありません。(トリミング中の事も考えて、予約の3時間前には食事を終えておくのはネクスガードだけでなく食事全てに言えることです)
ノミであれば当店はその場でお返しになります。
ダニも数にもよりますがあまりにも酷い場合はお返し、そうでなくてもお返しになる場合もあります。
下積みの頃はダニならカンシでぶっこ抜いて、ノミなら悠久の時を使い捕獲してましたが( ˙ ˡ̼̮ ˙ )今はやりません。
ノミもダニもヒトに害をもたらします。
最悪の場合はマダニによるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)で死者も出ていますね。
命が数百円の差で買えるなら、全ての飼い主さんがそうあって欲しいと思います。
また、近年ではネットで販売もされています。
個人的にはあまりおすすめは出来ません。
体重により処方される物が変わりますし、体の状態によっても獣医さんの判断は大切です。
ですが、まあ、あくまでも個人的には、ということにしておきます。
4大予防と呼ばれる
ノミダニ予防
フィラリア予防
狂犬病予防
混合ワクチン
ノミダニは愛犬と他人と他人の愛犬を守るもの。
フィラリアは愛犬を守るもの。
狂犬病は言わずもがな、義務。
混合ワクチンについては...「当店では」、老犬やアレルギーによる副作用のある子を除いて3年に1度の確認をさせていたたいております。
まだまだ寄生虫が元気な季節が続きます。
自衛とマナー。
両面から、ぜひご理解の程よろしくお願い致します。
トリマーに人気があるらしい
昨日、スタッフから面白い話がありました。
「同期の友達が『えー!その店いいな!働きたい!』って言ってるんですよー」
「あ、私の友達もそれ言ってました」
まあ、当然だなぁという気持ちと、悲しい気持ち。
自営業なので(なのでと言うこともありませんが)社保はありません。
しかし、いくつも良い点があり過ぎて(自画自賛)、当然かな、ということ。
そして、その当然が無いからこそ「そこで働きたい」というトリマーさんが多いのです。
以下当然のこと
〇有給申請の許可100%
〇有給買取も可(相談にて)
〇最低手取り20万を目指す。達成後は30万。上限なし。
〇時間外労働の賃金125%での支払い(勉強会含む、『仕事』と定義できるもの全て
〇愛犬同伴出勤可
〇仕事内容は全てにおいてお客さんの犬が最優先。売上のために犬に無理をさせない。
〇良い意見はとりあえずやってみる
〇グループLINEでの勉強会(発足しました)
〇向上心しか無い
おおまかにはこんな感じ。
就業環境(人として扱うべき)、トリミングへの考え方(お金より犬)、この2点に徹すれば、当然の方針です。
ですが、超ブラックが多すぎてウチが超優良店に見えてしまうくらいの業界らしいです。
ウチはまだまだまともなお店になりきれていませんが、それを目指している段階でさえ、雇われているトリマーさんにはキラキラして見えてしまうようです。
そんなこの業界に悲しさを覚えつつ、1人でもこの店で働いて、初心のキラキラした気持ちを潰されずに独立までこぎつけてもらえたら何よりです。
終身雇用するつもりはさらさらありません。
独立する強い意志を持った人しか雇うつもりはありません。
とか言いつつ、ここで骨を埋めたいと言われたら全力で感謝しますけど笑
今、フルーツご利用の方はそんなこのお店をサポートしてくれる最高の応援団です。
私達ももっともっともっともっともっともっともっともっともっともっとほっともっと勉強して、恩返しいかなければなりません。
トリマーの1年目の離職率を少しでも減らしてあげたい。
本当に楽しい仕事なんだよって、トリマーにもお客さんにももっと知って欲しい。
月並みですが、頑張ります。
ではでは。
地域最低料金のこのお店(料金適正化の根幹)
なぜフルーツは現在の料金に変えたか。
それだけを知りたい方はこの記事のみ見れば良いというつもりで書ければと思います。
正直な所、今の他店さんの料金は知りません。
調べようと思ったこともないです。
ただ、どのお店さんとも面識はありますし、仲良くさせてもらっているので、料金が上がる際にはご連絡をしました。
「適正料金にするため、当店を離れる方もいらっしゃるはずです。自分でも他店1店舗がお休みなるだけでその受け皿として非常に忙しく、既存の方すら受けるのが精いっぱいであったので、ご迷惑をおかけすることもあると思います」
そのような中で、実際にいくらにするのと言われれば「目安ですが」、と伝えました。
ほとんどの返事は「うちの倍じゃない!」というようなもの。
しかし「ええ、でも自分は控えめに、こうしました」とお返事させてもらいました。
この料金設定、実は各段高い物でもなく、むしろ適正化が出来ているお店から見たら安い部類です。
ですので、適正料金の中で最低ラインくらいものもです。
どこかでサラッと書いたかもしれませんが、多くの「トイプードル6,000円」というのは50年以上前の設定です。
当時は給料が3万円程度だったようで、当時にしては少し高いなとは思いますが笑
しかし、現代でこの6,000円は絶対に商売として成り立ちません。
断言したいです。出来るかどうかは知りませんが、断言したい。
少なくともうちの店では成り立たなかったのです。
これを成り立たせるのであれば、現代の皮膚トラブルの多い犬を無視して原価の安い適当なシャンプー剤にする。
道具は必要最低限で犬とトリマーが死ぬほど苦労することで補う。
早出残業の手当無し。
効率最優先。
自宅開業。
このあたりで成り立つと思います。
徹底的に経費削減、最たるものとして家賃、人件費。
自宅開業で物凄く安い料金にしているお店があるとたまに聞きます。
例えば私が自宅開業したとして、料金を変えるかと言われれば変えません。
それは、同業者を潰したあとに自分も潰れるからです。
当然のこととしてお客さんは安い方が良いと思う方が多いです。
「この店が良いけど安くして」と思う方と「どこでもいいから安ければいい」という方。後者はもうどうにもならないのでほおっておくとして、前者は凄く有難いお客さんですし、可能な範囲では安く出来るように努める必要があると思います。
しかし、地代家賃が浮くからと言ってそれを料金に反映させるのは、前述後者の飼い主さんを呼び込み、自分がパンクするのです。
その後は体を壊して廃業などし、その金額に慣れたお客さんが他店に行けなくなる、値下げ交渉をする、など行き場をなくさせるのです。
人件費については、ある程度自己責任になるのですが、私はむかーし書いていたブログにもある通り「行列の出来る店は悪である」という認識ですので人を雇います。
道具についても、実は数年前まで私の道具は「スリッカーブラシ1本」「コーム」「ハサミ」「バリカン」「ドライヤー」くらいのものでした。
しかし、犬の状態、毛の状態、仕上げの速さ楽さなど考えるとブラシだけでも10数種類(ナイフなども含めると倍に)、コームだけでも数種類、ハサミも種類が増え、バリカンも今3つですがもっともっと増やしたいくらい、ドライヤーも質を上げたりなんだりと物凄い数になるのです。
犬を思えばこそ、自然と増えます。
シャンプー剤についても、全ての犬に1,2種類で足りるわけもなく、(使い方を含め)数十種類必要にもなります。
また、何より効率を上げるために腕やシステムを改善するのではなく、犬に無理をさせる、従業員に無給で働かせるなども、実際聞く話で多くあります。
ケージドライと違って犬にとってあまりにも不自然で受け入れがたい乾燥機のような機械を使ったり、「なぜ嫌がる」を解決してやらず、ひたらす作業のために我慢をさせる。
腕を上げさせるために居残り勉強させるのに残業代はつかない。
ミスは担当の責任にする。
育てる気の無い経営者による「従業員の道具化」
本当にまだまだ多くの店がそういった形を取っているというのは本当によく聞くのです。
現に、昨年は労働環境によって家庭崩壊になりそうで辞めたという方も来ました(男性だったので、まだまだ給料がしっかりしていると言えないこの店で雇うのは無責任だと思って断りました)。
今居るスタッフも、過去に「とにかく頭数をこなせ」という事だけで仕事をさせられ、疑問を感じ転職して来た者もいます。
この店では、必要な打ち合わせがあれば時間が無い時には残業代を出しつつ行います。過去には50音が出来ないスタッフに残業代を払って50音を教えたこともあります。
アルバイトでも条件を満たせば有給休暇が取れますし、申請は通ります。
お客さんと犬を思えば、シャンプー剤も高い物を使う必要があるので自然と消耗品費も上がります。
実は色々な店舗を回っている問屋さんから聞いた話、「個人経営でクレカが使える店ってあまり無いんですよ」とも聞かされました。
お店としてはマージン取られるし、現金だけであれば手間もないですしね。
でも、それもお客さんを思えば導入すべきでしょう。
施術ミスがあっても基本的にそのスタッフに経験させるという意味が必要でもない限り謝罪は全て店長や経営者のものだと思っていますから、うちでは従業員が謝罪して店長は裏で鼻歌を歌っているということもありません。
逆に褒められるのは担当者であるべきなので担当者が居る場合は店長はお褒めの言葉を受け取らず本人に聞かせるものだともしています。
私は下積みの頃、無給で他にアルバイトを探して深夜にお金稼ぎをしていましたが、それを良しとする世代でもないことは明白なのでなるべく従業員の給料は(可能であれば)どんどん上げます。
施設、設備、人件費は、正しく仕事をしようとすれば物凄くかかるのです。
それに、当店は犬に「無理な」我慢をさせて効率を上げることはしません。
必要ならばステイ時間を多くとったり、カウンセリングに時間をもらったり、お金にならないというか赤字部分を多く使います。
(語弊が起こりやすいのですが、私は「優しい、良い子良い子するだけの、ナウシカグルーマー」ではありません。これでも訓練第一に生きてきたグルーマーなので、本当に必要な場合はスパルタ方式もいとわず行います。近年、そういった子と出会う事もなくなったので穏やかにグルーミングをさせてもらっているだけです)
効率よりも経費削減よりも、全て犬のために、ひいてはそれがお客さんのためにということに徹底することで、自然と受け入れ頭数も考えるべきものになりますし、料金の適正化をしなければならなくなるのです。
念のため書いておきますが、まだ料金適正化に踏み切れていない全てのお店が「犬を無視して従業員をぼろ雑巾にして酷い労働環境、犬の負担を考えない」というわけではないと思います。
理由はわかりませんが、それで成り立つシステムがあるのでしょう。
しかし、最後に書きたいのはこの業界の未来です。
一時期専門学校の講師をして、多くの高校に学校紹介として同行させていただいて講話をさせてもらっていました。
その時によく先生方と話をしていましたが、この業界の定職率は驚くほど低いのです。
それに、自店のスタッフに同級生の話を聞いても、ほとんどが1年目で離職しています。
あまり擁護ばかりもしません。ただの根性無しって子もいるでしょう。親がアホだから下積みせずにいきなり独立しろってさせられた子も居たと聞きます。
しかし、それを含めても「経営者」「指導者」「先輩」という立場から次世代のグルーマーを育てるという人は少ないのかもしれません。
一番直近ですと、料金改定の際にお知らせを送った方からお手紙をいただきました。
「うちの子は噛むのに、フルーツさんには喜んでついていく。そういった姿を見て娘もトリマーを目指し専門学校を出ました。しかし、厳しい業界ですね。すぐに離職となりました」という内容でした。
本当に残念で悔やまれます。
現代に生きていてもスポ根こそ正義という人があまりにも多く、これからの世代の子を育てる姿勢に自分の過去を持ち出してしか考えられない人が多いのです。
ただ、広い目で見ればその経営者ももしかしたらかわいそうな人なのかもしれません。
この料金体系でしかお客さんは認めてくれない。
であれば従業員の酷使と労働環境を悪化させるしかない。
そういうことかもしれません。(もしかしたら、ね)
それも全て自分の責任ではあるのですが...
多分、私が感情でしか動かない人間なのでラッキーだったのかもしれませんが、犬と次世代の事を考え、自分がもし失敗して廃業となっても一つの石を(意思を)この地域に投げることで次に繋がる。
という事で今回の大幅な料金の適正化に踏み切れたのだと思います。
家族は私の「廃業」or「はよ給料持ってこい」を望んでいます。
自分としては、やり切ってダメなら仕方ないという気持ちで踏み出したのですが、今となっては潰れる気はさらさらありません。
必死に生き残るつもりです。
こうして12年経った今、自分と同じようにお金よりも向上心でしか行動できない大馬鹿者と出会え、この料金適正化にもご理解をいただくお客さんに囲まれ、「この店と出会えて良かった」と言ってくださる方と出会い、それを簡単に「終わったらしゃあねえ」で片づけられるものではないと感じています。
まだ赤字続きですが(ぶっちゃけ過ぎ)、必ず生き残り、この店の素晴らしい理念を理解してくれる方ともっと知り合って、もっと向上して、商売を続けることで恩返しをしたいと強く思っています。
そのために、この店の良い所をSNSに上げてくれる従業員や、お友達にすすめてくださるお客さんの存在は、ほぼそれが全てというくらいに大きな存在です。
ぜひ、この店を続けてこの店の遺志を継ぐグルーマーを生き残らせ独立させ、本当に全ての「犬好き」が幸せに生きていける未来を、共に作らせて下さい。
これで、今回の料金適正化について深く書くのは終わりにしますが、今後もブログ、インスタ、公式LINE(実は開設してます)などでこのお店のことをもっと知って、心からご理解いただける方とたくさん出会っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まだ書けそうなので、ここでやめておきます笑。
本当に長々とした前置き(グルーミング編、トレーニング編、医療編)にお付き合いいただき、ありがとうございます。
自画自賛
変な話、私は自分がゴミ以下の存在でしかないと思っています。
この世に居たら迷惑をかけるだけ。
居ない方が喜ぶ人の方が多い。
変な話、私が居なければ幸せになれない人が居ると思っています。
子供たちの心を育んでやること。
喋れない犬の代弁者になってやること。
たまに自分が二重人格なんじゃないかって思うほど、その時のメンタルによって両極端な自分を感じて生きています。
そのほとんどが、前者の有害(無益)な人間としての自分を、思ってもどうにもならないクズっぷりを嘆くことで生きています。
先日、スタッフがインスタグラムで写真ではなく写真と動画を合わせたものを作って投稿してくれました。
スタンダードプードルのトリミングです。
細かい所を見ては切り足したいなぁなどはあるのですが、その動画全体を見てすごく良いものを作ってくれたなと、何度も見返しては色々な感情が生まれています。
自分の9割の嫌な部分を知っていても、残り1割を綺麗にとらえてくれるのであれば、その1割を有難く受け取らせてもらおう。
たまには自分で自分を徹底的に褒めようと、記事にしています。
そんなもん腹の中で収めとけって事ですけど、やっぱり人間なので、頑張ったことは知ってもらいたいし褒められたいんです。
長くなるけど分けずに一つの記事にします。
自分はとにかく褒められるという事と無縁の幼少期を過ごしてきました。
お手伝いをすれば「当然だ」
テストで90点を取れば「なぜ10点を落としたのだ」
何もかも常に否定されてきた。
目つきが悪いので、普通にしていても「おめぇ何ガン飛ばしてんだよ」と絡まれる始末。
中学3年、今と変わらず頑固な性格で、「絶対に自分は間違ってない」と思い込んだら最後。家庭科の授業は全て欠席しました。
1時間目はコンビニで立ち読み。
2時間目は屋上の手前の踊り場で美術の彫り物を彫っていく。
3時間目からみんなと合流。
全課程を欠席した私の通知表には、上から2番目の「4」がついていました。
きっと私が高専の受験を控えていたので、体裁でしょう。
「大人」って生き物が嫌いで、「なんでも知っている」「大人のいう事は正しい」それだけを見せつけられてきた。
高校生になってアルバイトを始めた。
「自分は給料をもらっているんだ。暇な時間なんてない」
時間が空けば掃除から準備や補充、今を否定しもっと良くなるにはどうしたらいいか。
大人にとっては邪魔なでしゃばりのガキだったはず。
でも、自分はそれで褒められた。
「お前はスーパーアルバイトだからな」
「辞めないで」
そう言ってもらえた。
決まりきったことをしないといけない人生ではなく、自ら考え行動することを褒められた。
それが、自分が「仕事をする」ということが好きになった時だった。
自分の人生に大きな影響を与えてくれた人間が数人いる。
何人もいるけど、本当にテッペンに書きたい数人。
その中の一人が「スーパーアルバイト」と言ってくれたタイヤ屋の店長。
今でもたまに連絡を取るし、数年前久しぶりに会ってご飯を食べた。
「今はお互い違う仕事をしてるけど、あの時のあの店は全国最強だったよな」
「あの時のあの店と同じ気持ちで働ける職場をお互い作っていこうな」
本当にこの人がいなかったら今の自分は無いんだろうなって思える。
犬屋の下積みになって、常にお金が無くても、この人のことを思い出せば頑張れた。
専門学校にも行っていないけど、やりたいと思ったからには突撃するの精神で、調べたお店に電話しまくって、あるお店で「無給でよければ」と仕事に携わらせてもらえた。
休日も喜んで出勤した。ホテルの世話やお返し。時間外だって。
ある程度勉強したら自分で一頭仕上げたくて友達の犬を借りて定休日に練習した。
いつもの自分なら2頭やれるだろう。シャンプーブローは〇時間。残りをカットにしても、カットは先生のカットを頭の中のビデオが再生できるほど見続けたから大丈夫。そう思って、結局一頭切り終えても居ないのに8時間が過ぎていた。
悔しくて悔しくて泣きじゃくって、そこで様子を見に来た先生が「とりあえずご飯食べな」って、作ってきたおにぎりを口に詰め込んでくれた。
たまの休みはサロン巡りをしてガラス張りの店舗に張り付いてみていた。
そのお店を辞めて次の店に行くまでの間、東京、埼玉、茨城、栃木となん十店舗も歩いて回った。
お金はないからバス移動できずに真夏でも歩いた。帰りの電車で熱中症のように気を失って倒れても誰も助けてくれず、意識が戻った駅で降りてベンチで寝たこともあった。
「同業者に見せるわけないだろ帰れ」とも言われた
一日見ていていいよ、と言って椅子を用意してくれたお店もあった。
ガラス張りの向こうで、何時間も見ている自分を気持ちわるがってヒソヒソ笑ってこっちをチラ見するトリマーもいた。
そんなのどうでも良かった。
自分には1秒でも多くの犬を見ている時間が必要だった。
通り掛けに珍しい犬が居れば突然声をかけた。
「見ていいですか!触ってい良いですか!写真撮っていいですか!」
「トリマーの勉強中なんです!」
多分不審者でしかなかったけど、だいたいの人はOKをくれた。
アルバイトもしていた。休憩中にはハサミの練習をしていた。
店から拝借してきた犬の毛を取り出して、ハサミを使いながら手首の使い方の練習もした。
訓練競技会も行った。
寝坊しないために現地に前乗りして、ホテルを取るなんてお金も無いので車中泊で凍死しそうなこともあった。
良さそうな月刊誌も定期購読して読み漁った。
同僚の当時の教科書を借りて勉強もした。
従妹の結婚式当日、「妊娠の可能性ゼロ」とあのヤブ医者の言葉を真に受けていたはずなのに、お銀が産気づいた。「これから犬屋としてやっていく自分が経験できる少ない事例」だとして参加をドタキャンしてお銀の出産を見た。
もちろん大バッシングだが、どうでも良かった。犬しか頭に無かった。
友達と旅行に行っても「俺ペットショップ見て来るから先に行ってて」といって単独行動した。
通り過ぎる時に見た犬のカットを頭でシャドーカット(笑)していたので社内では無言ばかりだった。
この間、教えてくれる人なんて全くいなかった。
それでも、自分は働く場所があるという環境が嬉しくて勉強は自分でした。
とにかく普通の20歳が青春をしている間、ずっと犬づくしで生きてきた。
この店を始めてからも思う。
なんでこの子たちは学びたいと思わないんだろう。
知らないことが恥ずかしくないのかな。出来るようになればいい事だらけなのに、なんで暇な時間を遊んでいるんだろう。
私は犬一頭グルーミングするとぐったりと疲れる。
ブラシをしていても洗っていても乾かしていても切っていても、「右手の確かな技術で怪我をさせない」「左手は優しさがあるか。犬に無理な体勢を取らせていないか」「カット中だが、入り口に気を配っておかないと突然の来訪で犬を怪我させるかもしれない」「今こうしている間にスタッフは見て学んでいるか。どこを見ているか」「電話が鳴った時にどうするか、無視するか犬をケージに入れるか」「この子は今日はどんな精神状態だろうか」「いつもと同じじゃない、変化に気づけ」と、犬とそれに係る場所への神経の張り巡らし方が、一頭でも私をぐったりさせるには十分なものだ。
スタッフから「暇なんですけど何かやることありますか」と良く言われてきた。
暇があるってどうしたらそうなるのか教えて欲しい。
17年やっていても、まだまだ皮膚科学についても未熟だし栄養学も未熟だし何もかも未熟で悔しくて恥ずかしくて、それでも分かっていることはしっかり堂々と、分からないことは正直に。そうやって気を保つことでいるのに、なぜ何もかも始まったばかりのこの子たちが暇なんだろうかと不思議で仕方なかった。
セミナー行ってきな。
そう言っても「電車の乗り方がわかりません」「知らない人が居て怖い」
そんなの私も一緒だ。でも、それよりも学ばないと恥ずかしいという気持ちが強いから、電車は駅員に乗り換えを聞くし、知らない人と関わるしかない場面では冷や汗と脇汗を垂れ流しながらも会場に居続けるんだ。
今居るスタッフは学ぶ意欲も高く、むしろ私より知識のある子もいる。
そして早くも「上手く切れない」と壁にぶつかってもいる。
何より、「教えて」と来る。
私はまだまだ未熟ではあるが、少なくとも2,3年の経験者には絶対に追いつかれない領域にいるし、恥も何もかも捨てて学ぶことに生きてきた。
それに、今なお自分の未熟さにいつも恥ずかしい思いをしてもっと勉強しなくてはと思っている。
今やっている正解が5秒後に不正解になることもあるかもしれない。
だから常にインプットをし続けなければならない。
耳毛なんてまさにそうだ。
50年以上も前に適当に「抜く」って言った人の言葉を真に受けたまま「抜く」を正解だと思って疑わない人はいまだに抜く。
でも、常に「正解と思っていることは実は間違いなのでは」と思えば「切る」という正解にたどり着く。
(もちろん、抜く選択が正しい場面もある)
この店より学ぶ意識の強い店はこの辺にありますか?
この店より失敗を隠さず、言い訳せず謝れる店はありますか?
この店より次世代を考えて踏み台になろうとしている店はありますか?
この店より犬のことを考えたプログラムを組める店はありますか?
全てにおいて、未熟と自信の両立を意識できているこの店。
私は自信を持って古河最高の店だと言います。
これが、素の自分になった時に読み返したら鬱になるのはわかるんですが、とにかく今回はお粗末ながらも自信を持っているところを徹底的に強調しようという意図で書いていますので、遠慮なく自分とこの店を褒め散らかしたいと思います。
このお店と、その発展に協力してくれる全ての方に感謝いたします。
医療編②
お久しぶりになります。
本日は2本、書ければさらにもう1本書いていこうと思います。
単純に体調を崩していたり、暇が無かったり(時間を作るのが下手くそ)で更新が止まっていたのもありますが、やはり喋るのとは違って記事にして残すということに、こと医療を交えて書くには慎重をきたすものです。
が、考えていても進まないのである程度の範囲で書かないとな、と今日に至るわけです。
グルーミングとは医療と訓練との複合であるというのは常々言っているのですが、やはり専門家から見たら私の言っていることなんて間違っていることなどたくさんあるわけです。
「エビデンス!エビデンス!」エビデンス厨には私は何も言えませんので、明らかにそう思える、という事を書ければと思います。
その中で、グルーマーとしての立場で書くことを考えたら書けるようなきがしてきました。
医療編はここで終わりにして、次回からはまとめた形で伝え足りない部分を書いていこうと思います。
主に気にしている医療的な部分は、グレーゾーンにもなっている
「耳」「肛門」「皮膚」「病気、けが」
まず耳は当店ではすでに「耳毛を抜く」ということはしていません。
「耳毛は切る」これが正解だと思っています。
全て人間に置き換えると分かりやすいと思いますが、例えば鼻毛を抜く人ってそうそういませんよね。
最悪死に至る(感染症など、調べると記事や動画もあります)こともあり、普通は切ります。
肌の弱い耳穴内にある毛を毛根ごと引っ張り抜き取るというのはとーっても痛いです。
特に犬の皮膚は人間の3分の1とも言われ、薄い。それでいて痛覚は人間よりも鈍いとも言う人もいるくらいなのに、耳の中の毛を抜けばほとんどの犬が苦痛に耐えかねて暴れ、泣き叫び、最悪防衛(噛み)に走ります。
単純に、その姿を見れば「間違っている」と思うはずですが、たまに「外耳炎だからお医者さんで抜いてもらった」という方が居ます。
「え?抜いたんですか?」と聞くとほぼ全ての方が清々しい顔で「スッキリしたでしょ」という表現をします。
間違ったことをしても、お医者さんという肩書が全てを信用させるのだから素晴らしい商売だなと皮肉な腹の内を持っているわけです。
人間ですら耳掃除は基本的にしない方が良いのは当たり前。私は2年ほど耳掃除はしていません。
多分犬の毛も結構入っているだろうからそのうち洗浄してくれる耳鼻科があれば行こうかなと思っています。
そして今一番気になっているのは「肛門腺」
これはまだ悩んでいるのは、料金アップもあり、耳毛「抜き」はしないとして、とにかくお客さんに負担を多くかけている中で「肛門腺は病院でお願いしますね」までやっては、さすがに大変かなーとは思っていますが、正直本音では「医療行為に属するに近い」もしくは「医療行為に属する」と思っているので病院でやるのがベストだと思っています。
ですので、現在は確認して絞る絞らないというのはその子の飼い方を含め判断し、当店で絞ったり、病院をすすめたりしています。
答えがハッキリと出れば、というか立ち位置がハッキリすればお店としての答えを出すと思います。
次に皮膚の事ですが、まあ耳の所で一部のお医者さんをディスっておいて今更なんですが、未熟な自分から見ても、明らかに皮膚の事を勉強しなさ過ぎる病院もあって、その協力体制が業界として確立されない事には独自にやるしかないのかなと思っています。
が、本来は皮膚をしっかり診られる病院で診てもらって、グルーマーは実行部隊のような形が望ましいです。
たまーにですけど、お医者さんから出されたというシャンプーに口出しさせてもらう時があります。
ほとんどはそのまま使わせてもらいますけど、昔にあった酷いものとしては、今までは「殺菌系」のものを使っていたのに、今それ在庫が無いからという謎の理由で「角質溶解性」の強いシャンプーを売ってきたのでそのまま持って来たいうお客さんがいました。
当然お断りしました。
皮膚というのは本当に難しく、専門医でもなければ判断を見誤るという事も少なくありませんし、前例の「在庫が無いから」と言って有効成分の違うものを出す場合はもう問題外です(毒舌)
当店の棚の一番上に鎮座されているシャンプーは、もちろんお医者さんとの連携、確かな目、自宅でのケアも含めしっかりと向き合えば効果を期待できるものがありますが、非常に難しいためメニューには加えておりません。
皮膚トラブルのお客さんに提供するメニューには「完全無害」のものを使用しています。自分の学びが深まれば、この鎮座されているシャンプーも使いますが今はまだ堂々と確立して提供できるものではないので、ただの宣伝です。
この近辺で本当に「皮膚をしっかり診られる」「一次診療という認識をしっかり持っている」お医者さんとのつながりをしっかりしていくことが今皮膚トラブルを改善するためのこの店の使命ですので、まずは自分が勉強したいと思います。
病気や怪我についても、お医者さんとの連携で行うほかありません。
単純な事であれば当店単独でもなんとかなります。
てんかんがあって、光を制限する場合は証明を消したり、対処法をしっかりとしておく。
心疾患によって温度を考える場合には室温水温風の温度を調節する。
何においても必要な場合には担当医への連絡が取れるようにしておくこと。
怪我によるトラウマなどは良くお話をしたうえで施術方法を決める(グルーマーに任せるか、病院で行うか)
とにかくグルーミングでの医療部分を考えるには信頼できる医師との連携が必要不可欠です。
私自身が「噛み犬暴れ犬が好きなグルーマー」であって、多くのグルーマーは「トリミングが好き」なのと同じように、動物病院にも得手不得手があります。
その中で「一次診療である」ことをしっかりと把握している獣医程、専門医への紹介や治療方法の返答に「ここでは出来ない」がハッキリと含まれます。
どこのお医者さんが自分に合っているか、お客さんは多くの病院にかかってみて欲しいと思います。
このお店として「どこが良い」ということはありません。
個人的な気持ちではお勧めの病院もありますが、基本的にはお客さんが納得するところが一番ですから、そこにかかりつつ当店で出来るサポートをしていくという形になります。
逆に、お医者さんから「フルーツは口うるさいから行くな」と言われているかもしれません笑
その店、病院の方針により譲れない所、譲歩する所、認め合う所、きちんと話し合って理解し合う所、色々と含めてこの業界が一丸となって、お客さんと愛犬を幸せにしていければ何よりだと思います。
やっぱり毒を吐いてしまいましたが、医療編については直接健康や命に係わることなので、わけのわからん薬用シャンプーを処方する所については私は譲れません。
しかし、それより大切なのはお客さんと愛犬の幸せです。
もし必要があれば、当店で出来る、していい範囲のお手伝いは致します。
思ったより長くなったのでここで締めたいと思います。