dhfruitsの店長の素直な考え

お客さんと話す上では、相手のことを考えた発言をすべきです。でも、そこで伝えきれない本音もたまーにあります。そこまで含めて書くためのブログ。

医療編①(準医療、医療補助)

 この医療編では、医療のド素人が偉そうに語るのではなく、グルーミングにかかる医療の部分を考えていこうというものです。

 

 これ、グルーミング編でまとめてもいいなーとは思ったんですけど、一応三すくみというか、必要なことなので分けました。

 

 今、トリマーが美容だけ勉強してなんとかなる時代でも無いですし、「美容」「医療」「訓練」は必ず必要になります。

 

 もちろんそれらの専門家はそれに深いものではありますが、その他2つについてもある程度よりちょっと深く知っておかないとなりません。

 

 いやホントお客さんは詳しいんですよね。負けてられません。いろーんな症例の子に出会うから浅く広くしか出来ないよ!なんてのは言い訳にしかならない時代です。

 

 なにより、グルーミングというのは医療にも訓練にも通じる橋渡しの仕事です。そのトリマーが異変に気付き、ある程度絞ったうえで獣医さんにアプローチしてもらうための役割というのは責任がとても大きい。我々が見落とせばそれは病気を早期に治療する機会を奪うことになりますからね。

 

 実際に歯周病を早期に見つけ、対処できた事例もありました。逆に、常に気を張っているつもりでもほんのちょっとの気の緩みが「いつも通り」と思い込んでいれば腫瘍に気付かない時もあり、申し訳ない気持ちになった時もありました。

 

 そうそう、この分野は小話ってもんもあまりないのですけど、私の失敗談があったのでここに書き足します。

 

 私の飼っているイッヌ(のうち1頭)が、非常に皮膚が悪いのです。気づいた時にはなんだか一気に悪くなっていて、多分ミックスなので遺伝のものでしょうけど後発した感じだと思うんですよね。

 自分はもう全幅の信頼を置いている獣医にずっとかかっていました。投薬、シャンプー、辞め時。きちんと、ただの薬漬けでもなく強い薬で一時的に良く見せるだけでもなく、シャンプーも出すだけ出してというでもなく、本当にきちんとしてくれる先生なのですが、本当に自分が何を思ったのか「薬に頼らないで治したい」と思ってしまって悪化に至るというわけです。

 

 きちんと勉強もせずに「良い」って言葉だけで色々試しました。食べ物シャンプーサプリメント。どれも確かに「良いもの」ではありますが、「どこにどのように使えば効果がある」という所を理科嫌いという言葉で勉強しなかったんです。もちろん効果はありません。

 

 だからってわけじゃないですけど、それもあり、お客さんの犬の皮膚を見て異常に対してもっと適切なアドバイスがしたいと思ってスキンケアについて勉強を始めました。

 

 まだまだ分からない事だらけですが、気を付けるポイントを押さえることで、まずは「悪化を遅らせる」という事は可能ですし、健康なうちからフードや保湿に気を付けているくらいでも発症を遅らせたり防げたりもします。

 

 次回から、グルーミングから見えるスキンケアについて書いていこうと思います。