dhfruitsの店長の素直な考え

お客さんと話す上では、相手のことを考えた発言をすべきです。でも、そこで伝えきれない本音もたまーにあります。そこまで含めて書くためのブログ。

グルーミング編②

「スキンケア!」

グルーミングとはなんぞや?という問いにはいくつかの形で答えられます。

「医療」「美容」「訓練」の三すくみ。

「予防(理想)」と「事後対処(多くの現実)」

三すくみの一つとして挙げた「訓練」が、前回の記事である、犬との付き合いの所で私が一番幸せを感じる所です。

そして今回はその中の「医療」これは、グルーマーの仕事を「医療補助」「準医療」という言い方もできると思います。

実はこれ、獣医さんの手前で見つけられるのがグルーマーの特権なんです。

事前のボディチェック、お湯をかけた時、乾かしている時と、グルーミングが進めば進む程に体のチェックが深くなります。

実際に病気の兆候を早期発見し、お客様へお伝えし、そのまま病院に行ったら軽い処置で済んだ、なんて経験のあるグルーマーは非常に多いのではないでしょうか。

自分が一番驚いた経験は、釣り針が刺さっていた事でとにかく驚きました(汗)

 

 犬はとにかく頭が良い!驚くほどの理解力と感受性。それが、時にストレスとなり皮膚トラブルを招いているという事もあります。

 

人とともに生きる上でのルールが決まっていない子のストレス。(社会化)

冷暖房の聞いた部屋で一年中過ごす事のストレス。(神経系統)

食事による栄養状態。(ネットの情報の真偽)

 

ご来店される小型犬の多くに皮膚トラブルがあったり、その予兆が見えたりしています。

恥ずかしながら、自分の飼い犬も肌が悪いのです。シャンプースパンを4日に1度。毎日数回の保湿。フードの変更、サプリメントの摂取。飼育環境の改善。ここまでやって、「以前より少しマシ」程度です。次の答えも出ていますが、いくらなんでも60万をポンと出せと言われても自分には無理です。というか、さすがに皆さんも無理ですよね?笑 

そんなこんなで、スキンケアに力を入れないのは現代のグルーマーとして犬の幸せを語ることは出来ません。

 

以前よりお伝えしております、耳掃除についてもスキンケアの1つです。毛を抜けば激痛によるトラウマ、毛穴からの感染。汚れを拭こうと思えば中に押し込んでしまう。

耳毛の処理について、医学的に考える事以前に、耳毛を抜く時の犬の苦痛を目の前にしていれば、「やらない方がいいんじゃないか?」と思うのが人間だと思いますが。そこから勉強をして自分のアップデートをしていくものだと思います。

非トリミング犬種の丸刈りについても同じくスキンケアの観点からやめました。肛門腺絞りについても、今後どうしようかと考えている所です。

 

スキンケアについては技術者ではなく科学者という所になるので、「理科、算数」と聞くだけで嘔吐する私にはとても苦痛なんですが、そんなことより、皮膚トラブルで苦しむ犬たちをなんとかしてやりたいと思う事の方がお伝えしたい事です。

 特に「投薬」「薬用シャンプー」について、使用をやめてから悪化が止まったという方もいらっしゃると思います。一概に悪いとは言えないかもしれませんが、今私が学んで、進んでいきたいと思えるスキンケアは、投薬でもなく、一般で手に入らないような薬用シャンプーを使う事でもなく、「グルーミング方法」「サプリメント含め食事」が主です。その中に60万円の機材があります笑

 

 これ、どこで区切ろうか難しくなってきたので、話をごまかして今回はここまでにしたいと思います。

例えばお客様に「4日に一度シャンプーに来てください」「その都度病院に行って獣医さんと治療方針の確認を行ってください」と言っても、たった2項目で体もお金ももたないですよね。

 

では「新たに犬を迎えたんですね」「人と共に生きるためのルールを遊び感覚で教えましょう」「ブラッシングの仕方も覚えちゃいましょう」「この食事なら健康を保てます」「隔月11(ワンワン)の日は病院に行こう」

こちらはどうですか?実は、後者の方が圧倒的にお金も時間も、神経もすり減らずに犬との共生が出来ます。絶対にです。

「事後対処」より「予防」で生きる事が何よりの健康です。