dhfruitsの店長の素直な考え

お客さんと話す上では、相手のことを考えた発言をすべきです。でも、そこで伝えきれない本音もたまーにあります。そこまで含めて書くためのブログ。

開花し始める若手

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恥ずかしい事も書かなきゃならないんですが...

 

とにかく書いていきまっしょー

 

【グルーマーAさんの場合⠀】

これはインスタに本人が書いていましたが、今は仕事をしながら週一で学校に通っています。

JKC公認ライセンスのA級取得のために。

 

そこで、母校に行って「噛んで来るので耳掃除が出来ない」と言われた子をやってのけたそうです。

 

以下本人の言葉

『何をされるのが嫌だったか、原因は何か、その子にとって何が1番負担がないか、どうされるのが嬉しいのか、よく考えてあげるだけでこんなに違いが出るんだと、感動した1日でした。』

 

【グルーマーBさんの場合】

実技試験で、毛玉だらけのパピーを出されたんです。

で、その子の顔のカットを

「あごの下の毛を持たずに、骨格を支えるだけのものにしたんです。そうしたら、凄く穏やかでカット中に寝ちゃったんですよ」

 

「で、終わったことを告げると人が来て、顎の下の毛を握って顔を上げる。めちゃくちゃ嫌がる。で、そこの人は『こいつ全然言うこと聞かないでしょー大変だよねー』って言ってたんで、お断りします」

 

情けない話ですが、まだまだ正社員で雇える程ではなく、アルバイトで働いて貰っているので兼業のための実技試験でした。

 

【グルーマーCさんの場合】

この子は教え子で、長いこと私の授業を受けていたので納得ですが、学生時代に同級生がクリッピングで暴れる犬に困っていたので「こうやってみなよ」と教えてあげたらすぐに大人しくなってやらせてくれたんですよー。

ドヤ顔出来ました。

 

って笑

 

みんなそれぞれ、立場や環境は違えど専門学校を卒業し、その教えに従って上手なカットをしようとしてきた子達。

 

逆に、教える側の私はといえば専門学校は出ておらずひたすら現場だけでやってきた無知な人間。

 

上手にカットをしたい、可愛くしてあげたい。(ついでに、試験を受かるようにしなきゃ)そういう考えはお客さんの望む1番のものであってとても大切なことなのですが、何より向き合うべき犬が「生きていて、意思を持っている」ことを忘れてはいけないという例。

 

何も軸がなく、自分で軸を作って勉強するしかなかった自分だからこそ、常に犬を見る、その思考を読む、そして、受け入れて応える。

 

そうするしかなかったとはいえ、今こうして次世代の役に立つことを少しだけでも残していけているというのは、自分の存在が無駄ではないと思えるので体現してくれているこの3人には特に感謝をしています。

 

そして、スタンダードを知らない私に学校の基礎の知識を教えてくれているので、ギブアンドテイク成立してます( ˙꒳​˙ )v

 

まあ、私の授業はとにかく犬をトレーニングするのと同じなので、生徒たちを犬に見ている失礼なものですけどね(´^ω^`)ブフォwww

 

手順は1度だけ教える。あとはひたすら考えさせる。

徹底的に考えさせる。

行動させる。

確認させる。

やり直す。

考えさせる。

 

教わったことなんてすぐに忘れるけど、自分で考えたら忘れない力になりますから。

 

「その犬、今何を考えてると思う?」

 

こればっかり言ってるだけ笑

 

自分の気持ちを押し付けるでもなく

ただ理解してやるだけでもなく

そのどちらも出来て、「気持ちを通い合わせる」ことが出来れば、難しい子も出来る場面が多いです。

 

それがアホほど難しいことなんですけどね( ̄▽ ̄;)

 

自分もまだまだその道に努力しないと。

 

柔軟にしているつもりでも、スタッフに任せたら全然犬の表情が変わったなんてこともザラ。

 

常に毎日変化するものだと思って、向き合わないとな。

 

こんな未熟な人間からでも少しでも学んでくれてありがとう、人間の若手よ。

こんな未熟な人間からでも理解しようとしてくれてありがとう、犬たちよ。