医療編②
お久しぶりになります。
本日は2本、書ければさらにもう1本書いていこうと思います。
単純に体調を崩していたり、暇が無かったり(時間を作るのが下手くそ)で更新が止まっていたのもありますが、やはり喋るのとは違って記事にして残すということに、こと医療を交えて書くには慎重をきたすものです。
が、考えていても進まないのである程度の範囲で書かないとな、と今日に至るわけです。
グルーミングとは医療と訓練との複合であるというのは常々言っているのですが、やはり専門家から見たら私の言っていることなんて間違っていることなどたくさんあるわけです。
「エビデンス!エビデンス!」エビデンス厨には私は何も言えませんので、明らかにそう思える、という事を書ければと思います。
その中で、グルーマーとしての立場で書くことを考えたら書けるようなきがしてきました。
医療編はここで終わりにして、次回からはまとめた形で伝え足りない部分を書いていこうと思います。
主に気にしている医療的な部分は、グレーゾーンにもなっている
「耳」「肛門」「皮膚」「病気、けが」
まず耳は当店ではすでに「耳毛を抜く」ということはしていません。
「耳毛は切る」これが正解だと思っています。
全て人間に置き換えると分かりやすいと思いますが、例えば鼻毛を抜く人ってそうそういませんよね。
最悪死に至る(感染症など、調べると記事や動画もあります)こともあり、普通は切ります。
肌の弱い耳穴内にある毛を毛根ごと引っ張り抜き取るというのはとーっても痛いです。
特に犬の皮膚は人間の3分の1とも言われ、薄い。それでいて痛覚は人間よりも鈍いとも言う人もいるくらいなのに、耳の中の毛を抜けばほとんどの犬が苦痛に耐えかねて暴れ、泣き叫び、最悪防衛(噛み)に走ります。
単純に、その姿を見れば「間違っている」と思うはずですが、たまに「外耳炎だからお医者さんで抜いてもらった」という方が居ます。
「え?抜いたんですか?」と聞くとほぼ全ての方が清々しい顔で「スッキリしたでしょ」という表現をします。
間違ったことをしても、お医者さんという肩書が全てを信用させるのだから素晴らしい商売だなと皮肉な腹の内を持っているわけです。
人間ですら耳掃除は基本的にしない方が良いのは当たり前。私は2年ほど耳掃除はしていません。
多分犬の毛も結構入っているだろうからそのうち洗浄してくれる耳鼻科があれば行こうかなと思っています。
そして今一番気になっているのは「肛門腺」
これはまだ悩んでいるのは、料金アップもあり、耳毛「抜き」はしないとして、とにかくお客さんに負担を多くかけている中で「肛門腺は病院でお願いしますね」までやっては、さすがに大変かなーとは思っていますが、正直本音では「医療行為に属するに近い」もしくは「医療行為に属する」と思っているので病院でやるのがベストだと思っています。
ですので、現在は確認して絞る絞らないというのはその子の飼い方を含め判断し、当店で絞ったり、病院をすすめたりしています。
答えがハッキリと出れば、というか立ち位置がハッキリすればお店としての答えを出すと思います。
次に皮膚の事ですが、まあ耳の所で一部のお医者さんをディスっておいて今更なんですが、未熟な自分から見ても、明らかに皮膚の事を勉強しなさ過ぎる病院もあって、その協力体制が業界として確立されない事には独自にやるしかないのかなと思っています。
が、本来は皮膚をしっかり診られる病院で診てもらって、グルーマーは実行部隊のような形が望ましいです。
たまーにですけど、お医者さんから出されたというシャンプーに口出しさせてもらう時があります。
ほとんどはそのまま使わせてもらいますけど、昔にあった酷いものとしては、今までは「殺菌系」のものを使っていたのに、今それ在庫が無いからという謎の理由で「角質溶解性」の強いシャンプーを売ってきたのでそのまま持って来たいうお客さんがいました。
当然お断りしました。
皮膚というのは本当に難しく、専門医でもなければ判断を見誤るという事も少なくありませんし、前例の「在庫が無いから」と言って有効成分の違うものを出す場合はもう問題外です(毒舌)
当店の棚の一番上に鎮座されているシャンプーは、もちろんお医者さんとの連携、確かな目、自宅でのケアも含めしっかりと向き合えば効果を期待できるものがありますが、非常に難しいためメニューには加えておりません。
皮膚トラブルのお客さんに提供するメニューには「完全無害」のものを使用しています。自分の学びが深まれば、この鎮座されているシャンプーも使いますが今はまだ堂々と確立して提供できるものではないので、ただの宣伝です。
この近辺で本当に「皮膚をしっかり診られる」「一次診療という認識をしっかり持っている」お医者さんとのつながりをしっかりしていくことが今皮膚トラブルを改善するためのこの店の使命ですので、まずは自分が勉強したいと思います。
病気や怪我についても、お医者さんとの連携で行うほかありません。
単純な事であれば当店単独でもなんとかなります。
てんかんがあって、光を制限する場合は証明を消したり、対処法をしっかりとしておく。
心疾患によって温度を考える場合には室温水温風の温度を調節する。
何においても必要な場合には担当医への連絡が取れるようにしておくこと。
怪我によるトラウマなどは良くお話をしたうえで施術方法を決める(グルーマーに任せるか、病院で行うか)
とにかくグルーミングでの医療部分を考えるには信頼できる医師との連携が必要不可欠です。
私自身が「噛み犬暴れ犬が好きなグルーマー」であって、多くのグルーマーは「トリミングが好き」なのと同じように、動物病院にも得手不得手があります。
その中で「一次診療である」ことをしっかりと把握している獣医程、専門医への紹介や治療方法の返答に「ここでは出来ない」がハッキリと含まれます。
どこのお医者さんが自分に合っているか、お客さんは多くの病院にかかってみて欲しいと思います。
このお店として「どこが良い」ということはありません。
個人的な気持ちではお勧めの病院もありますが、基本的にはお客さんが納得するところが一番ですから、そこにかかりつつ当店で出来るサポートをしていくという形になります。
逆に、お医者さんから「フルーツは口うるさいから行くな」と言われているかもしれません笑
その店、病院の方針により譲れない所、譲歩する所、認め合う所、きちんと話し合って理解し合う所、色々と含めてこの業界が一丸となって、お客さんと愛犬を幸せにしていければ何よりだと思います。
やっぱり毒を吐いてしまいましたが、医療編については直接健康や命に係わることなので、わけのわからん薬用シャンプーを処方する所については私は譲れません。
しかし、それより大切なのはお客さんと愛犬の幸せです。
もし必要があれば、当店で出来る、していい範囲のお手伝いは致します。
思ったより長くなったのでここで締めたいと思います。