dhfruitsの店長の素直な考え

お客さんと話す上では、相手のことを考えた発言をすべきです。でも、そこで伝えきれない本音もたまーにあります。そこまで含めて書くためのブログ。

怯えるワンコの付き合い方

なんとか、期日ギリギリに間に合いました。

 

ネタ探しをすると急に何も無くなるという😅

 

現在進行形でビビりちゃんのお預かりをしています。

 

トライアルで預かれる可能性がある子だったので本泊まりをお受けしましたが少しずつ良い方に向いていると思います。

 

まずビビりちゃんへの接し方は、接しないことが1番。ビビってトイレも出来ない子なので初日は一切手を出さず。

漏らしてくれたらラッキーくらい。

 

次の日は、扉を開けたままにして無人にする。しばらく経って見に行くと出てきているので1歩前進。その部屋に足を踏み入れても唸って来ないので、その子と離れた所でケータイ弄りながら徹底的に空気になること。

 

もしかしたら「取られる」と思ったのか、ここでフードを半分ほどボリボリし始めたのでまた状況は前進。

そしてまた無人にして放置。しばらくして見に行くと、大量のオシッコしてくれてた😁

 

今日は昨日と同じところまで来て、おやつを与えてみる。寄ってくる。素直には与えないでちょっとだけくわえた状態で引いてみる。それでも取ろうとする。与える。

これはちょっと早いかと思ったけど、「負荷を与えることで存在を理解させる」何でもずっと空気のままでいては関係が進まないので、多少の負荷を与えたということです。

 

そしてその後、また離れたところでケータイ弄りながら居ると、おやつで寄ってきた経験で少し安心したのか自分の横に来て背中を向けてきた。

 

もうこうなれば生活に支障はない。というか一気に進み過ぎた感があります笑

多分夜になれば必ずオシッコはするだろう。

 

外に出たがっているのは多分、庭でトイレではなく単に帰りたいだけだから気分転換の時にだけ。出てもすぐ戻ろうとしてるくらいだし笑

 

ビビりちゃんが外でオシッコするのはまだちょっと無理がある。室内で出来るようになったのだからそれで良しとしよう。

 

ここまで読んで「うちの子、遊んでもらえてないの?かわいそう」と思った方は一般の飼い主さんでしょう。

大切なのは、「その子が何を求めているか」を汲み取って与えること。

 

ビビり=社会化が出来ていない子は、遊んで欲しい訳じゃない。相手が「マイナスな存在ではない」ことが1番。

「無であることの証明」と呼んでますが、そこを飛び越えて勝手に「仲良しだよねー!」と言っても「え?誰やねんお前」と言われるのはあたり前田のクラッカーなので、ビビりちゃんへのコンタクトは無であることの証明が最優先。

その子自身が自らの意思で「あの人...気になる」と思ってくるまで辛抱強く待つことです。

 

私としては全ての犬が訓練士を使い、幼犬のうちに社会化されるべきだと思ってますがなかなかそうはいかない現状ですから、かなりの確率でこのような子が出来上がっていると感じます。

 

そこでお客さんウケを選んでファーストコンタクトで「イッヌ~好き好き~」とか寄っていって手を出す犬屋は、ちょっと辞めといた方がいいとまで思います。

 

抱っこで来店されるなら首輪とリードを貸して付けてもらって四足で立って貰ってから受け取るか、背中向けで抱っこで渡してもらうかなど、とにかくファーストコンタクトの重要性は非常に大きいです。

 

絶対にその子に視線を向けませんし名前も呼びませんし、サロンに理想を抱かれている方が見たら何この人と思われるかもしれません。

 

そんなのどうでも良くて、説明すればいいだけの事です相手は人間なんですから。

説明が言葉ではなく行動である犬には、そのようにしなければなりません。

 

ケージトレーニングすら成されていない場合は目隠しをするまであります。

本当に説明無しで見られたら見た目の悪いことばかり。でも、犬に良い環境を与えてやって、飼い主さんには説明をして、どちらも理解いただければ無理なくゆっくりとかもしれませんが、気持ちをほぐしていけると思います。

何より、分かってくれるイッヌに感謝。

 

では、おやすめなさい